家庭菜園やちょっとした庭の景観変更などの際にあまってしまったり、使い終わったりした土をどのように処分したら良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。
土は自然のものだからこそ、ゴミとして出せるのか疑問になりますよね。
今回は知っている人が少ない土の処分方法について、詳しくご説明していきましょう。
土をゴミに出せない理由

土は「自然物」という考え方になるため家庭からでるようなゴミと同じように出すことはできません。
そもそも、ゴミというのは「廃棄物」であって「自然物」は該当しないという決まりがあります。
ですがゴミとして回収してもらえないからといって自然に返すのは、土と一緒に混ぜた肥料や農薬には化学物質が含まれているため環境汚染につながる可能性がありNGです。
そのため一度使用した土を処分する場合は、きちんとした手順を踏んで処分していかなければなりません。
園芸で利用していた土や、ごく少量の土、自治体が指定する土の収集場所であれば、処分を受け付けている自治体もあるのはご存知でしょうか。
例えば、東京の品川区では、毎月第2・4土曜の午前10時から正午まで、特定の場所で行われる拠点回収として土を回収しています。
自治体が土を回収している例はとてもまれなので、ご自身のお住まいの地域の自治体のホームページで土の回収を行っているかをきちんと確認しましょう。
土の捨て方・処分方法3選

どのように処分していけば一度家庭で使用して自然物ではなくなった土を不法投棄や環境汚染などの違法行為にならずに、合法的に処分できるのでしょうか。
以下の3つの方法ですと、合法的に処分していくことができます。
- 庭や畑に土を還す
- ホームセンターの引取サービスを利用
- 専門の回収業者に依頼
上記の3つの方法について詳しくご説明していきましょう。
庭や畑に土を還す
自分の家の庭に蒔いて処分することが一番簡単な処分方法です。
- 他人の家の庭や畑
- 家の前の道路
- 共用部分の土地
などに土を返してしまうことはトラブルになりますので、絶対にしないようにしてください。
自分の家に庭がないという方は、知り合いやご友人、近所の方に引き取ってもらえないかどうか交渉してみてはいかがでしょうか。
土は買うとなると高いので、園芸など趣味として行なっている方にとっては需要があります。
知り合いやご友人、近所の方に譲れればコストもかからず、お互いの満足度も高いやりとりになるのでおすすめです。
ホームセンターの引取サービスを利用
例えば、島忠ホームズでは、島忠で購入した商品の袋の中に使い終わった土を入れて店舗まで持参すると回収してくれるというサービスを行っています。
回収した土から不純物を取り除き、専用の機械に通して殺菌。リサイクル用土という名称で新しい土にするという取り組みを行なっています。
何かしら島忠で買わないといけないという点や、自分で島忠まで使い終わった土を持っていかなければならないという手間がかかるのはネックですが、処分方法が限られている土を回収してくれるというのは大変助かるサービスと言えるでしょう。
詳細は「島忠ホームズ公式サイトの用土リサイクルの取り組み」をご確認下さい。

島忠ホームズ以外にも一部のホームセンターで土の回収を行なっているのでお近くのホームセンターや普段よく利用するホームセンターに土の回収を行っているかどうか問い合わせてみましょう。
専門の回収業者に依頼
回収業者に依頼することで、土を回収してもらうことができます。
回収業者には主に、土を専門に回収している業者(土のリサイクル事業)と様々な不用品を回収している不用品回収業者の2つがあることはあまり知られていません。
土専門の回収業者ですと、土だけの場合と根や茎などが一緒に入っている土とで料金が異なるのが一般的です。
土だけを回収してもらいたい時には、土専門の回収業者に依頼するほうが安く済むのでおすすめです。
園芸などで土を使っていて、土以外にもプランターや鉢、ディスプレイ用の棚なども一緒に処分したい場合には不用品回収業者の利用がおすすめです。
ただし土、園芸用ブロック、生木、砂などは回収不可としている業者もありますのでご注意下さい。
一度に園芸に関わる不用品(園芸に関係のない不用品も回収可)を全て回収してもらえるので一気に片付きます。
不用品回収業者の場合、こちらの都合の良い日時で土やプランター、鉢を回収してくれるため、蚊の大量発生といった嫌な現象を防ぐことができます。
素早く片付けるためにも、不用品回収業者に土の回収をしてもらえるかどうか、確認してみてはいかがでしょうか。
土の回収も行っている業者に回収を頼んで、素早く回収してもらいましょう。