穴あけはいらない?スプレー缶の安全な捨て方の手順

今やスプレー缶はガスボンベだけでなく、ヘアスプレーや趣味の手入れ用品、塗料といった様々なものにまで使われています。

可燃性の高いガスが中に残ってしまうため、どのように処分していけば安全なのかいつも悩んでしまう

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はスプレー缶の安全な処分方法について、詳しくご説明していきましょう。

スプレー缶の安全な捨て方の手順

スプレー缶の安全な捨て方の手順をまずは確認していきましょう。

手順
  1. 中身の確認をする
  2. 中身を捨てる
  3. 袋に入れて、有害ごみとして捨てる

上記の手順にそってスプレー缶を捨てていくと安全です。

それぞれの手順について説明を加えていきましょう。

中身の確認をする

スプレー缶に記載されている注意書きや成分表をしっかりとチェックしておきましょう。

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注意書きに書かれている方法以外で使用したり、処分したりすると非常に危険です。

また、中身にどんなものが入っているのか成分も確かめておくことで、より安全に処理していくことができます。

たとえば、シンナーが多く含まれているスプレーの場合、換気をしっかりと行いながら処分するといったように、中身の成分によって安全に処分するための手順が変わるので注意してください。

中身を捨てる

スプレー缶の中身をそのままの状態で処分するのは非常に危険です。

しっかりと中身をすべて出し終わってからスプレー缶を処分するようにしてください。

また、中身を捨てる場合は火の気のない屋外で行うようにしましょう。

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静電気や小さな火のでも引火して大怪我や事故、火災につながってしまいます。

屋外で処分する際には、新聞紙や袋の中にふきつけるようにすると、中の有害な物質を撒き散らさずに処分できます。

スプレー缶の種類ごとに処分方は異なりますので「エアロゾール缶」と「カセットボンベ」とにわけて、さらに説明を加えていきましょう。

エアゾール缶

エアゾール缶、いわゆる趣味のお手入れ用品やヘアスプレー、塗料用のスプレーに使われている缶ですが、缶に穴をあけてから処分するという方法は、今現在最適な処分方法ではありません。

中身排出機構や残ガス排出機構キャップなどを使うことでより安全に中身を出し切ることができます。

カセットボンベ

カセットボンベは、カセットコンロにヒートパネルが付いている場合、ガス圧の低下を防ぎながら中身を処分していくことができます。

ヒートパネルが付いていない場合には、カセットボンベで火がつかなくなるまでガスをしっかり使用してから捨てるようにしましょう。

袋に入れて、有害ごみとして捨てる

中身を出し終わったスプレー缶やカセットボンベは資源ごみや有害ごみとして処分していきましょう。

細かい出し方は自治体ごとによって異なりますので、お住まいの地域の自治体のホームページで確認するようにしてください。

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中身を使い終わったスプレー缶はしっかりと袋に入れて、自治体のルールに従って処分していくようにしましょう。

スプレー缶は穴を開けないのが新常識

スプレー缶に穴をあけて処分するという方も多いでしょう。ですが、今ではスプレー缶に穴をあけずに処分していくというのが常識になっています。

その大きな理由は下記の2つになります。

  1. 中身が残っている場合、穴から中身が噴き出す可能性がある。
  2. 穴から出たガスが穴を開ける際に飛び散った火花に引火して爆発する可能性がある。

中身が吹き出して目に入って救急搬送されたり、ペットにかかってしまってペットの皮膚が赤くなってしまったりしたといった事故が報告されています。

スプレー缶の穴あけ時の静電気引火による事故では、死亡例もあるので、絶対に行わないようにしましょう。

またスプレー缶に穴を開ける際の場所に注意を払っても事故につながるケースもあります。

爆発事故が起きた札幌市では27年5月、2人が死亡した民家火災の焼け跡から、穴があいたスプレー缶約15本と工具を発見。当時、札幌市は家庭ごみの排出ルールで「風通しが良く、火気のない場所で穴をあけて」としていたが、現在は穴をあけずに中身を使い切り、ごみに出すよう呼びかけている。

引用元:https://www.sankei.com/article/20181217-DHLZHDEWIRLB3KUU3YER6BJC2U/

まだまだ、自治体によってはスプレー缶の穴あけ必須というところもありますが、都市部や政令指定都市の多くでは”スプレー缶の穴あけ不要”というところが多くなってきていますし、今後もどんどん増えていくことが予想されます。

スプレー缶には穴をあけずにしっかりと使い切るという新常識を今から実践していきましょう。

中身排出機構(ガス抜きキャップ)も活用しよう

中身排出機構というシステムをご存知でしょうか。

別名「ガス抜きキャップ」「残ガス排出機構キャップ」という名称で呼ばれることもあります。

どれもスプレー缶のキャップに仕込まれたシステムで、特定の方法でスプレー缶のキャップを使用すると、中のガスを使い切ることができるというものになります。

例えば、スプレー缶のキャップを外し、ボタンを外した後で、スプレー缶の蓋に設置された中身排出機構にボタンの外れたスプレー缶のノズルを押し込んでいくことで、スプレー缶の中のガスをすべて使い切ることができます。

上記でご説明したようなキャップだけを用いたものもあれば、つまようじやコインを使うものもあるので、詳しくは中身排出機構が付いているスプレー缶の側面の注意書きなどをご参照ください。

キャップに中身排出機構が付いているスプレー缶でも、中身排出機構の仕組みが異なったり、使用場所によって使用方法が異なるものもありますので、いつも同じように使えばいいわけではない点には注意が必要です。

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商品ごとに異なる中身排出機構がキャップについていることがまだまだ多いので、1つ1つの商品で使用方法を確認しながら利用するようにしましょう。

回収業者によるスプレー缶回収も安心

スプレー缶の中身はガス状になっているものが多いので「ガスは目に見えないから、安全な方法でガス抜きをしても、本当にちゃんとできているか不安だ」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自分でスプレー缶の処分をするのが怖い・苦手だという方は、スプレー缶回収業者に処理を依頼する方法も良い選択です。

無理をせずに、スプレー缶を回収してくれる手慣れたプロの業者に依頼するようにしましょう。

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スプレー缶回収業者に回収を依頼する前に、スプレー缶とガスボンベをわけておいたり、中身が多く残っているものとほとんど残っていないものをを、かわりやすいように分けておくようにしてください。