リスクはある?パソコンの正しい処分方法5つと注意点

壊れて欲しくない時に壊れてしまうことがあるのがパソコン。

パソコンは粗大ゴミとして捨てられないって話を聞いたこともあるし、どう処分したら良いかわからない

パソコンに記録されている個人情報などを消してからでないと処分するのが不安・・・

パソコンを処分して買い替えたくても、なかなか踏み出せないかたもいらっしゃるでしょう。

今回はパソコンをどのように処分するのが良いのかについて詳しくご説明していきます。

パソコンを処分するときの情報漏洩リスクと対処法

パソコンを処分する際にはパソコン内に記憶されている個人情報が漏洩しないように対策を施していかなければなりません。

設定から削除するだけでは不完全

パソコンを処分する際に一番気をつけなければいけないことは、カード番号や住所、パスワードなどがパソコン内に記憶されている可能性があるということです。

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ゴミ箱内のデータを削除しすればパソコンからデータが消えると思っている方も多いですが、それは大きな間違いですので気をつけてください。

また、パソコンを初期化すれば、データは消えると思っている方も多いかもしれませんが、初期化だけでは、完全に個人情報などの大切なデータを消すことはできません。

情報漏洩の対処法

それでは一体、どのような対策を施せば、パソコン内から個人情報などの大切なデータを完全に消去して、情報漏洩のない安全な処分を行うことができるのでしょうか。

完全にパソコンから個人情報などの大切なデータを消す方法として、以下の方法があります。

  • 専用のデータ完全消去ソフトを使う
  • 業者に依頼し完全に消去してもらう
  • 物理的に破壊する

専用のデータ完全消去ソフトを使うことで、パソコン内のデータを全て完璧に消すことができますが、ソフトを使うためのPC知識とスキルが必要です。

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業者に依頼することで完全にデータを消去できますが、悪徳な業者によってデータを抜かれてしまうこともあるので業者選びにも気をつけなければなりません。

一番確実かつ安全な方法が、パソコン内のハードディスクを物理的に破壊することです。

太めの釘をハンマーで叩いて、直接ハードディスクに突き刺し破壊することで、確実にデータを消せます。

パソコンの正しい処分方法5つ

データを完全に消去し終えたら、いよいよパソコン本体の処分を行っていきましょう。

パソコンは「資源効利用促進法」によって回収が義務付けられている物になるため、自治体が行っている粗大ゴミとしての回収に出すことができません。

もちろん、燃えないゴミや不燃ゴミといった方法でもパソコンは捨てることができないので気をつけてください。

パソコンは以下の方法で処分していくことになります。

  1. パソコンメーカーに回収してもらう
  2. 回収業者に処分を依頼する
  3. リサイクルショップに買い取ってもらう
  4. 小型家電の回収ボックスに投入する
  5. 家電量販店に引き取りを依頼する

上記の処分方法を、さらに細かく以下の視点で解説していきます。

  • サービスの内容や特徴
  • おおまかな料金
  • データ消去の安全性や消去方法

パソコンメーカーに回収してもらう

サービスの内容や特徴
処分したいパソコンのメーカーに問い合わせて回収を依頼するという方法です。

おおまかな料金
富士通などでは、買取という形で回収してくれるところもあり、2,000円から40,000円で買取してくれることもあります。

買取ではなく回収しか行ってくれないメーカーですと、3,000円から8,000円ほどで回収を受け付けているところもあるので、お使いのパソコンのメーカーのホームページをご確認ください。

データ消去の安全性や消去方法
自分でデータを削除してからメーカー回収を依頼することをおすすめします。

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メーカーではデータの完全消去を行ってくれないところも多いので注意です。

回収業者に処分を依頼する

サービスの内容や特徴
パソコンを回収し、リサイクルしている業者に回収を依頼する形です。

おおまかな料金
無料で回収してくれる業者が多いです。

データ消去の安全性や消去方法
自分でデータを完全消去してから依頼してくださいという業者が多いので、気をつけましょう。

リサイクルショップに買い取ってもらう

サービスの内容や特徴
人気のパソコン機種の場合、高値で買い取ってくれることがあります。

おおまかな料金
人気の機種でスペックも高いと10万円以上の値段で買い取ってくれることもあります。

データ消去の安全性や消去方法
自分でデータを削除することをおすすめしますし、自分でデータを削除するよう指示しているリサイクルショップも多いです。

ですが、物理的にハードディスクを壊してしまった場合、買取価格が減ってしまったり、ジャンク品扱いでほとんど値段がつかなかったりするので気をつけましょう。

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データ完全消去ソフトなどを使って自分でデータを消すことをおすすめします。

小型家電の回収ボックスに投入する

サービスの内容や特徴
家電量販店などに設置されている小型家電回収ボックスに投入することで、主にノートパソコンやタブレットの回収をしてくれます。

おおまかな料金
無料です。

データ消去の安全性や消去方法
自分でデータを完全に削除してから投函するようにしましょう。

家電量販店に引き取りを依頼する

サービスの内容や特徴
家電量販店がパソコンを引き取ってくれるサービスを行なっています。

たとえば、ビックカメラやヨドバシカメラでは郵送で回収してくれるので利用してみてはいかがでしょうか。

ヨドバシカメラでは店頭でも無料でパソコン本体を回収してくれる店舗も一部あるので、お近くのヨドバシカメラに対応してもらえるかどうか電話で直接確認してみてください。

おおまかな料金
郵送の場合、2,000円ほどで回収してくれます。

データ消去の安全性や消去方法
3,000円ほどでデータ完全消去も行ってくれますが、自分で行う方が確実かつ安心できるでしょう。

パソコンは分解すれば家庭ごみで捨てられる

パソコンは中身をバラバラにして、メモリーなどを基盤から取り除き、基盤やハードディスク、カバーを細やかに砕くことで、家庭ゴミとして処分することができます。

金属ゴミや不燃ゴミとして捨てられますが、細かなパーツや鋭利なパーツもあるので、丈夫な手袋などを身につけて怪我なく分解作業していきましょう。

不法投棄に注意

空き地などにパソコンを捨ててしまえばもちろん不法投棄になります。

気をつけなければならないのは、お住まいの地域の指定のごみ収集場所にパソコンを置いておいても不法投棄になるということ。

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しっかりと分解して袋に小分けにして、金属ゴミや不燃ゴミの日に捨てるようにしてください。

パソコンをそのまま捨てるのが不法投棄になると知らなかったとしても、最悪の場合罪に問われてしまうこともあるので、気をつけましょう。

個人が不法投棄をした場合、1000万円以下の罰金若しくは5年以下の懲役またはその併科となります(廃棄物処理法第25条第1項第14号)。なお、未遂であっても処罰の対象になります。不法投棄の程度にもよりますが、逮捕されることもあります。

引用元:ベリーベスト法律事務所 広島オフィス